イットリウムとは
概要
原子番号 39
元素記号 Y
希土類元素(レアアース)に分類される遷移金属に属する金属です。外見は”銀白色”といわれ銀色に光沢を持ち、柔らかい金属ですが、自然界に単体では存在しません。
基本情報
元素名 | イットリウム |
英語名 | yttrium |
原子番号 | 39 |
元素記号 | Y |
分類 | 遷移金属 |
原子量 | 88.90585 |
常圧常温での状態 | 固体 |
色 | 銀白色 |
融点 | 1526℃ |
沸点 | 3336℃ |
密度 | 4.472g/cm3 |
歴史
イットリウムは、17元素で構成されるレアアースのグループ中で最初に発見された元素です。(「レアアースとは?」参照)
1794年にスウェーデンのイッテルビーという島で見つかった土のような酸化物(イットリア)が初めでした。この鉱物は発見された町の名前から「イッテルバイト」と呼ばれました。この鉱物から単体のイットリウムを取り出したことを語源に、その後発見された一連の化学的性質が似ているグループは「稀な土=レアアース」と呼ばれています。
鉱物の発見と聞くと、どんな山奥かと想像してしまいますが、ストックホルムにほど近い群島の一つです。そして、このイッテルビーは、後にイットリウムだけではなく、テルビウム(Tb)、エルビウム(Er)、イッテルビウム(Yb)の4元素が発見された、いわばレアアースのメッカとなっています。