レアメタルの分類
30種類のレアメタルと17種類のレアアースからなる合計47種類のレアメタルは、その用途やその元素の種類によって分類することができます。
レアメタルの用途で分類する場合
まず、レアメタルは用途別に大きく3つに分類することができます。
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構造材に使われるレアメタル
鉄・銅・アルミニウムなどに添加することで強度や耐食性をの向上させた合金を作る目的に使用されます。
チタン(Ti)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)やニオブ(Nb)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)などに代表されます。 -
電子材料・磁性材料として使われるレアメタル
半導体の基板として使われるガリウム(Ga)やヒ素(As)、インジウム(In)が代表的なもので、電池材料としてはリチウム(Li)、ニッケル(Ni)などが挙げられます。
また、磁性材料として永久磁石では、クロム(Cr)やニッケル(Ni)などの磁性材料とレアアース素材を組み合わせて使用されています。 -
機能材料として使われるレアメタル
自動車向けの触媒や液晶に使用されるITOなどに使用されています。
レアメタル備蓄制度
これらの産業に欠かせないレアメタルを安定的に供給するため、日本ではマンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、コバルト(Co)、タングステン(W)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、バナジウム(V)の7元素に加え、インジウム(In)、ガリウム(Ga)の9種類について国家で備蓄することとし、国内消費量の60日分(42日分を国家で、18日分を民間で)の備蓄が行われています。
レアメタルの用途は
大別すると構造材、電子材料・磁性材料、機能材料の3つのグループに分類することができます。
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