レアメタルと同じように「レアアース」という言葉もニュースや新聞記事などで目にすることがあります。
なんとなくレアメタルと”同じ類のものかな?”と漠然と捉えられがちで、「レアアースメタル」などと聞くと「???」となってしまいそうなレアアース。そのレアアースについて見ていきましょう。
レアメタルとレアアース
「レアメタルとは?」でレアメタルは47元素でした。
そしてその47元素を構成するレアメタルの中で、一つのグループで17元素からなるグループがあり、そのグループを「レアアース」と呼びます。希土類元素として高校生の頃に周期表を覚える際に出てきたな、と覚えている方もいると思います。
レアアースはレアメタル47元素のうちの一つのグループです。
レアアース17元素は、その性質や電子配列が類似しているために一つのグループとして扱われますが、各元素で様々な特性をもっていて、特に光学的特性や磁気的特性など、他のレアメタルにない特性を持っていてハイテク製品に欠かせないものとなっています。
レアアースは17元素
レアメタル31元素の中の一つであるレアアースは、スカンジウム(Sc)とイットリウム(Y)の他、ランタノイドの15元素を加えた17元素からなる一つのグループです。
17元素は、
スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)
になります。
レアアースは稀な土?
レアアースは、イットリウムの発見が最初で、スウェーデンのイッテルビー見つかった土のような酸化物(イットリア)から単体のイットリウムを取り出したことを語源に、「稀な土=レアアース」と呼ばれています。
レアアースはレア?
レアアース全体での埋蔵量は、2010年時点で全世界で1億1,000万トンあると言われている一方で、2010時点のレアアース生産量は世界全体で13万トン。単純計算で約850年分の生産量が埋蔵されていることになります。もちろん、レアアース自体の使用量が少ないことと今後技術の進歩や発展に伴い生産量が増加していくということもありますが、しばしば枯渇がクローズアップされていたより身近な資源である石油の可採年数に比べると長いことは確かでしょう。
レアアースとは
レアアースは、レアメタル31元素の中の一つであるレアアースは、スカンジウム(Sc)とイットリウム(Y)の他、ランタノイドの15元素を加えた17元素からなる一つのグループです。
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